シリーズ 「更生保護」って何だろう?

「更生保護施設」に行ってみる 第1回 心のケアを通じて人間性の回復をめざす。

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住まいを提供し、自立を支援する。

ふうか はじめに、両全会について教えていただけますか?
小畑さん はい。両全会は1917年に教誨師の藤井恵照によって設立された
女性のための更生保護施設です。
女性処遇に関しては95年の歴史と経験があり、
非行や犯罪をした人の自立と社会復帰を支援しています。
ふうか 女性のための更生保護施設なのですね。

小畑さん そうです。
全国には現在104の更生保護施設があり、
女性のみを対象とした更生保護施設は両全会のほかにも6か所、
男性用施設と併設されているものをあわせると計14か所があります。
ゆうか 更生保護施設というのは、どういう活動をしているのですか?
小畑さん 刑務所や少年院を出た後、帰る家や家族などの引き受け先がない人に対して、
一時的に住む場所と食事を提供しています。
また、社会で自立して生活していくために必要な生活指導や
就労支援などを行っています。

ゆうか どんな方がいらっしゃるのですか?
小畑さん 定員は20名で、現在は10代から60代まで入寮しています。
女子刑務所の仮釈放者、女子少年院の仮退院者などの保護観察対象者が
中心となります。
ふうか 部屋数はいくつあるのでしょうか?
小畑さん 全部で12室です。
個室と2人室、それから集団室があり、
寮生は集団室からスタートして順次個室へと移るようになっています。

ふうか ふだんはどんな生活なのでしょうか?
小畑さん 平日の朝夕には、職員による手づくりの食事が用意されます。
このときは食堂に集まって、全員そろって食事をとるのがルールです。

両全会では仕事に就いている人が多いので、ほとんどの人が朝食後に出勤していきます。
就労時間は午前8時から午後5時の間なので、5時をすぎるとみんな次々と帰ってきます。
夕食後、就寝時間の午後10時までが教育行事や面接、
個別相談などの時間に充てられています。

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両全会理事長 小畑輝海さん(両全会 理事長)

小畑輝海さん
(両全会 理事長)
更生保護法人 両全会理事長。保護司・篤志面接委員。平成19年より両全会理事長を務め、長期的なケアをめざす自立準備ホーム「ホームみどり」や、薬物離脱のための認知行動療法プログラムを取り入れた「ローズカフェ」プロジェクトなど、画期的な取り組みを展開している。

聞き手 ゆうか(BBS会員)

ゆうか(BBS会員)
大学3年生。大学のサークルでBBS会の活動に参加。学習ボランティアとして少年たちに勉強を教えたり、ともだち活動などを行っている。

聞き手 ふうか(BBS会員)

ふうか(BBS会員)
大学2年生。BBS会には1年前から所属しているが、活動への積極的な参加は今年から。現在、更生保護について勉強中。
更生保護施設とは?
刑務所や少年院を出た人の中には、生活環境に恵まれなかったり、本人に社会生活上の問題があるなどの理由で、すぐに自立更生ができない人がいます。こうした人たちを一定の期間保護し、その円滑な社会復帰を助け、再犯を防止する役割を担っているのが更生保護施設です。更生保護施設は、宿泊場所や食事を提供するとともに、更生を果たすために必要な指導や援助を行い、入所者の自立と再出発を支えています。
更生保護施設 両全会
1917年、市ヶ谷刑務所の教誨師であった藤井恵照により創設。現在の定員は女子20名(成人17名・少年3名)。女性のための更生保護施設として、「パソコン教室」「リハビリメイク教室」などの先進的な教育・処遇を導入。2011年、自立準備ホーム「ホームみどり」を開設。2012年には、薬物依存者の再犯防止と自立による社会復帰を目的として「ローズカフェ」プロジェクトを開始した。
BBS会とは?
BBS(Big Brothers and Sisters Movementの略)会は、さまざまな問題を抱える少年と、兄や姉のような身近な存在として接しながら、少年が自分自身で問題を解決したり、健全に成長していくのを支援する青年ボランティア団体です。児童福祉施設における学習支援活動や児童館における子どもとのふれあい行事なども実施しています。