活動紹介

2025.10.16 保護司組織活動活性化事業

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保護司組織活動活性化事業に対する助成について

保護司組織活動活性化事業に対する助成は 更生保護法人立川更生保護財団及び ㈱ひまわりサービス からのご厚意による助成金を基に、保護司組織が実施する安全安心な地域社会を実現するための効果的な活動、更生保護関係団体相互の連携の強化や他の団体を含む地域ネットワークの構築に資する活動、保護司適任者の確保や保護司会の活力の増強に資する活動等に対し実施しています。このページでは保護司組織の活動報告書からその一部を紹介します。


鳥取県保護司会連合会

【活動の名称】第1回鳥取県保護司フォーラム

鳥取県は令和5年4月1日現在保護司数が365人、全国で一番保護司数の少ない県です。それを強みに、役職、保護区など制約のない、県内すべての保護司が参加対象となったフォーラムを開催することができました。今後、全保護司が共通認識の下で協力し合い活動していくことが期待できます。(全国保護司連盟)

 

【活動の目的・趣旨】

社会生活や経済活動が正常化に向かう中で、当連合会も将来を見据えた情報交換を重ねつつ、足固めが必要との認識を議論・共有し、保護司及び保護司会相互の研鑚機会の場づくりに取り組む。


【活動の実施状況】

開催期日 令和5125日(火)10301530

開催場所 倉吉市上井「エキパル倉吉多目的ホール」

参加人数 80名(内保護司70名)

当日の日程

 第1部;基調報告 息の長い社会復帰支援の推進と地域連携の在り方

 「第2期鳥取県再犯防止推進計画と社会的包摂、保護司に期待される役割」

   講師;鳥取県孤独・孤立対策課 

 「地域に貢献する更生保護をめざして」

   講師;鳥取保護観察所長  

 第2部;事例報告「社会を明るくする運動のあり方」を巡って

   報告者;鳥取、米子、倉吉各保護区保護司会より

 第3部;保護司みらい・街トークラボ

   基調講演「複雑化する現代社会・保護司の未来」

   講師;保護司みらい研究所代表 今福章二氏

 まとめ;今福代表を交えたフリートーク

   *9グループに分かれた意見交換、発表、今福代表等との質疑意見交換

 

【活動の実施による効果】

本県として、県内の各保護司会からの参加による交流研究集会は過去に行われた特別研修以来の開催であった。

コロナ禍の期間、対面での研修や交流の場が限られてきた中、理事会等で、一堂に会し、活発な議論や意見交換を行うことの必要性が議論され、開催に至った。

参加者からのアンケートによっても、こうした対面での交流研究機会の必要性や継続性の意見が多く聞かれた。

社会を明るくする運動の事例発表にも関心が高く、また基調講演における幅広い視野の必要性なども得心がゆくものであった。

今回、ユーチューブ動画での記録配信を行ったことにより、参加できなかった保護司にも講演や議論の内容が共有できることの意義は大きいものがあると思われる。


【配慮・工夫をした点・今後の課題等】

連合会の5年度の新規事業として承認を得て以来、4月に各保護司会にアンケート調査、9月拡大理事会において、フォーラムの方向性など協議の中で出された意見等を反映させる形で進めた。

現在国として取り組まれている「持続可能な保護司制度の確立に向けた検討会」での検討経過等との整合を図ることも考慮に入れた。

内容的には盛りだくさんとなり、十分な意見交換の時間が制約されたので、今後に向けては、会場の余裕確保や、テーマを絞り込み、議論を深め、一定の結論を導き出すような工夫も必要と感じられた。

(令和5年度助成事業)