2026.07.29
薬物乱用防止推進委員会がアルコール依存症について学びました
薬物乱用防止推進委員会がアルコール依存症について学びました
7月27日、彦根市福祉センターにおいて、彦根保護区保護司会の有志で組織する「薬物乱用防止推進委員会」(委員長:佐々木清一、委員16名)の勉強会を開催しました。
同委員会は、滋賀県薬物乱用防止指導者としても登録し、これまでの5年間で約8,000人の児童・生徒・学生に対し、薬物乱用の危険性や誘惑を断る方法について啓発活動を続けています。
今回は、滋賀県湖南市の滋賀県断酒同友会から松本浩二先生をお招きし、「断酒会そして私のアルコール依存症理解」と題してご講演いただきました。
講演では、ご自身がアルコール依存症から回復へ向かわれた体験を率直に語っていただくとともに、依存症の成り立ちや回復の過程について、多角的な視点から分かりやすく解説していただきました。
更生保護が英語で「リハビリテーション(Rehabilitation)」と表現されるように、アルコール依存症からの回復も、一般的なリハビリテーションと同じく、まず本人が「依存から離れ、普通の生活を送りたい」と願うことが出発点であり、その思いを周囲が継続して支えていくことが何より重要であると学ばせていただきました。
また、飲酒欲求の背景には「生きづらさ」を抱えている場合が少なくなく、その構造は犯罪へ至る要因とも共通する部分があること、さらに再飲酒は「失敗」ではなく回復の途中で起こり得るものであり、違法薬物からの回復過程とも非常によく似ていることを学びました。
アルコールは身近な嗜好品であり、多くの人にとって決して特別なものではありません。しかし、その身近さゆえに依存症への理解が十分ではなかったことを改めて実感しました。薬物乱用防止を考える上でも、違法薬物だけでなくアルコール依存症について正しく理解することは、支援者として対象者の「生きづらさ」に寄り添い、回復を支えるために欠かせない視点であると強く感じました。
今回の学びを、今後の薬物乱用防止教室や更生保護活動に生かし、一人ひとりの回復を支える地域づくりにつなげていきたいと思います。
