団体概要 |
当法人は、更生保護施設ウィズ広島を運営する非営利の民間組織です。更生保護施設とは、刑事施設から出たけれども親族のところには帰れない。そんな人が自立の準備をするために一定期間、国の委託などによって利用することができる施設で、全国に103カ所あります。 更生保護施設ウィズ広島は、市内中心部を流れる元安川沿いの広島市中区吉島東一丁目1番18号にあって男性定員32名、女性定員名13名が利用する男女共用施設です。太陽光パネルが並ぶ施設屋上に立つと、南は遥か広島湾をへて安芸の小富士が望まれ、振り返ると高層ビルが林立する繫華街、バスセンターや県庁などが一望できる住宅街のなかにあります。ウィズ広島が広島市宇品町からこの地に移ったのは1952(昭和27)年4月、それから68年後の今年(2020年)、別館女性居室棟を増設し5月7日に供用を開始しました。 主な事業は次の通りです。 ⑴犯罪や非行のあった人たちに宿所や食事などを提供し、就労を支援すると共に薬物等使用障害からの回復、SST(社会生活技能訓練)、カウンセリングなど各種の処遇や支援プログラムによって社会につながるための支援 ⑵退所した人の来所生活相談やカウンセリングなど支援などのほか、賃貸駐車場経営、太陽光発電電力供給業を収益事業化して上記⑴、⑵の事業を資金的に支えています。 これを推進するために施設を統括する施設長、処遇や支援を統括する補導主任2名、補導職員9名、うち薬物専門員2名、福祉専門員4名、フォローアップ支援員(非常勤職員)1名、事務主任、事務員、調理主任、調理員2名ほか、カウンセラーなど多くのボランティアの参加で成り立っています。 |
助成事業概要 |
~更生保護施設退所者への心理生活相談及び居場所づくり等の拡充~ 2018年4月に創設したカフェ支援やカウンセリング支援に在所する利用者を上回る退所者が参加、希望するようになって社会的包摂プロジェクトの拠点としてフォローアップ支援員を配置して訪問型支援など退所者フォローアップ支援を拡充させようとしています。 ~人と人の《間》で生きることが、自律の第一歩~ もともと、自然発生的にときおり訪ねてくる退所した人の何気ない日常のよもやま話、コーヒー、ありあわせのスナック菓子を提供しての出来事が少しずつ夢をもち、コーヒーカフェから地域ボランティアの参加で抹茶カフェが定着し、テレビ番組のドラマ名場面などのえ~ぞう(映像)カフェ。そしてロス食品を活用するふらっとカフェ。 日頃から施設にいる間に悩みごとなどを聴いてもらい、退所後も引き続いて来所し、カウンセラーとの相談面接、カウンセリングへと発展しました。そのかかわりを通して私たちのもとを退所した後も大きな不安や悩みに心が折れることなく、私たちとの関係のなかで不安や悩みと向き合ことができ、自律への歩みを進められるのだと思います。それはまた、再犯をしない一歩を進めたといえます。 このたびの休眠預金活用プロジェクトは、この退所した人への支援を自然発生的段階から目的をもつ意図的段階へと拡充していこうとするものです。 |
事業地域 | 広島市及び近郊 |
事業期間 | 2020年3月~2023年3月 |
総事業費用 | 12,530,080円 |
団体ホームページ | http://www.with-hiroshima.com/ |